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第2章~追う者・追われる者~
「はぁはぁはぁ…」
暗闇の中を一人の女性が必死な様子で走っていた。
かなり小さなノートパソコンを脇に挟みこみ、首にはカメラをかけている。
「待てぇぇ!!」
後ろから黒いスーツを来た男が二人追いかけてくる。
(こんな所で、捕まる訳にはいかないのよ!こんな大スクープ、逃すもんですか!)
女は十字路に入った所で突然右に曲がりその先にあったトンネルの中に消えていった。
男達はなおも追いかけていく。
「糞!何処に行った!」
「真っ暗で何にも見えないな…」
トンネルには全く足音は聞こえず、蝉の音しか聞こえない。不気味な程静かだった。
「とりあえず、中を調べてみよう。」
「あぁそうだな」
男二人は、トンネルにゆっくり入っていった。
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