そうだ、街へいこう

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だが親切心から言ってくれてる親父さんを傷つけるのもアレなので、遠慮している様に即座に口を開く。ぶっちゃけ金はあるからな。それにあの奥さんの笑顔がなんか怖いから拒否したい。 「いえ、俺今日はサクヤと二人でゆっくりしたいんで……」 「あらあらまぁまぁ。それなら尚更じゃないのっ!宿じゃ周りを気にしなくてはいけないし……その点うちはいくつか防音設備がバッチリなお部屋がいくつかあるの。ね?」 ね?って満面の笑みで言われても……それに何か勘違いしてらっしゃるようですな?それに何でそんな部屋あるのさ。 「夏彦殿……!」 ――グッ! ほらそこっ!変な指をしない!サクヤもエリックも顔を赤くしないっ!妹は……あれ?なんかズボン引っ張られて……? 「スケベーだねっ!」 「ふっ……そろそろ心がもたないゾ」 エリックと同じような純真無垢なキラキラした目で俺を見ないでくれ! 俺にはその言葉に否定は出来ないんだよぉぉぉぉ!!
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