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「それがどうした?」
少年の額に青い筋が数本浮き出して来た。
「これで確証しました」
えみるは無邪気に笑いながら言う。
「……一緒に来てもらうぜ」
言うが早いかえみるはすでに少年の真後ろに回り込んで少年の体に一本の太い縄を巻き付ける。
すると少年はまるで気絶でもするかのように意識を失ってしまった。
「光の速度を嘗めないでくださいね」
えみるはそう無邪気に笑うとドアの前で待機させている、ヒーローであり、ボディーガードの川口龍之介(水氷LEVEL380)を呼ぶ。
「片付いたようですね」
川口は実験番号『S-158』と呼ばれていた少年を担ぐと過去から乗って来た球体型のタイムマシーンに詰め込むようにして乗せる。
「少し苦戦しましたけどなんとか大丈夫でした」
えみるも無邪気に笑いながらタイムマシーンに乗り込む。
「では帰りましょうか……我々の時代に」
そう川口が言うとタイムマシーンは静かに過去に戻るべく動き出した。
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