プロローグ

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家をいつ出たかは覚えてない。 誰がいたかも覚えていない。 ただ、たくさんの声が聞こえたのは覚えている。 女の人の声があれば、男の人の声もある。 幼い人の声もあった。 大体の人が敬語だった。 俺は大きな大きな扉を開けて家を出たと思う。 十本の刀を抱えて。
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