綺麗な汚れ

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「…あら、あんた学校は?」 「…あれ、姉さん仕事は?」 一階のリビングでココアを飲んでいたら社会のご(略)がやってきた。この時間帯に姉が下へ降りてくることを初めて知った。…は、変換ミスして普通に姉と表現してしまった。 「耳障りな嫌みを言ってくれるわね。で?あんた本当に何でここいるの?」 「ああ、それは…」 結局、あのあと僕は学校には行かなかった。行ってもどうせすぐに帰ってくることになる。わざわざ遠い距離を自転車で走って行くほどの学習をしないことが目に見えてるので、本日は自粛することにしていた。ということをネートに言っても、人間とのコミュニケーション能力において欠陥しているネートには伝わらないだろうなぁ、と思った僕は要点を押さえて説明した。 「つかれたんだ」 「つまり自警団員になりたいと?」 「あんた、いつから日本語を宇宙言語に翻訳する力を手に入れたんだ?」 ニート星でしか使えないだろうな。 「で、与太話はさておき」 「仕事を始める?」 「二万回転生に失敗してニートになれ」 「あんたは一万三千五百九十七回目ぐらいかな」 不毛な人生だな。
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