3人が本棚に入れています
本棚に追加
「…で、あんたは何でこんなところにいるわけですか」
「生徒が学校にいるのは当然じゃないかの、ふぉふぉふぉ」
「アレ、オキャクサンゲコウジカンスギテルアルヨー」
「というか、そんなこと言ったら君だってそうじゃないかな」
「部活やってる野郎はいいんだよ、毎日無礼講さ」
というわけで僕は学校にいた。ちなみに時刻は6時を過ぎた辺りだ。あのあと、僕はニートと血で血を洗う死闘を繰り広げた為、若干家を出るのが遅れた。原因は、姉の部屋にあった点いているゲームのコンセントを、偶然引き抜いてしまった事だ。なんか衝動って怖い。
で、僕は今、同級生の島田裕美と歩いている。陸上部だ。
「しっかし、あんたってほんとに気味悪いね。今まで話したこともなかったのに、急に話したいなんて」
「いえーそんなことーあーりませーん(棒」
「………で、ほんとに何の用かな?何にもないなら帰るけど」
「ああ、いや何にもないんだ。ちょいと世間話ってところ」
様子見とも言うが。
「そ。んじゃ、また。あんま夜に出歩くなよ」
「ああ、分かったよ」
適当に別れを交わしながらお互いの帰路につく。いやぁ、我ながら何のために声をかけにいったのか全くわからない。一応、理由はあるんだけど、馬鹿馬鹿しすぎて鼻で一蹴されてしまうだろうしなぁ。
よし、それじゃ家に飯を食いに帰るか。
最初のコメントを投稿しよう!