綺麗な汚れ

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「…で、あんたは何でこんなところにいるわけですか」 「生徒が学校にいるのは当然じゃないかの、ふぉふぉふぉ」 「アレ、オキャクサンゲコウジカンスギテルアルヨー」 「というか、そんなこと言ったら君だってそうじゃないかな」 「部活やってる野郎はいいんだよ、毎日無礼講さ」 というわけで僕は学校にいた。ちなみに時刻は6時を過ぎた辺りだ。あのあと、僕はニートと血で血を洗う死闘を繰り広げた為、若干家を出るのが遅れた。原因は、姉の部屋にあった点いているゲームのコンセントを、偶然引き抜いてしまった事だ。なんか衝動って怖い。 で、僕は今、同級生の島田裕美と歩いている。陸上部だ。 「しっかし、あんたってほんとに気味悪いね。今まで話したこともなかったのに、急に話したいなんて」 「いえーそんなことーあーりませーん(棒」 「………で、ほんとに何の用かな?何にもないなら帰るけど」 「ああ、いや何にもないんだ。ちょいと世間話ってところ」 様子見とも言うが。 「そ。んじゃ、また。あんま夜に出歩くなよ」 「ああ、分かったよ」 適当に別れを交わしながらお互いの帰路につく。いやぁ、我ながら何のために声をかけにいったのか全くわからない。一応、理由はあるんだけど、馬鹿馬鹿しすぎて鼻で一蹴されてしまうだろうしなぁ。 よし、それじゃ家に飯を食いに帰るか。
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