綺麗な汚れ

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ハイパードライブ起動!したかはともかく、徐々にはなれていくエキストラと僕。この分ならなんとか撒け《ふぃん》「うちゅう の ほうそく が(略)」どうやらナイフを投擲してきたらしい。が、まぁあんなに疲労困憊な状態じゃ投げてこちらに届かせるのも大変だっただろうけど。とりあえず足下に落ちていたナイフを拾ってまた走った。見た目の割には軽い。これは僕の足に対する評価を改める必要が、と思いつつ走る。途中後ろを振り向くと、エキーは片膝ついて呼吸をしていた。…うむ。 何だか、悪いの僕みたいだな。お互いに走る技術を高めあっていただけなのに。ダウト! そのまま走り続けて、ようやく奴の姿が見えなくなってから地面に手をついて息を整えた。結構しんどかった。いやぁ刃物って否応なしに相手に対してアドバンテージとなるな。まぁでも僕には全「はぁ…っはぁ…うぉえ」ごめん。ちょっと休ませて。 それにしても… さっきの彼?は何だったのだろう。一見しただけだと刃物同好会の勧誘にしか見えなかったが。このセリフはフィクションです。 まぁ、これに関しては後々分かるだろう。とにかく今は休んで早く家に帰らなくては。まったく、お見舞いの帰りに新手のキャッチセールスに捕まってよくわからないところまで来てしまった。
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