綺麗な汚れ

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階段を登って部屋の中に入った。ああ、家についての描写だけど普通の二階建ての家だ。もし、秘密の地下があって父親がそこで誰かを監禁しているとかじゃなければ普通の一軒家だ。……ん? 部屋から着替えを持って風呂場へと向かう。そういえば、我が家の自宅警備員はどうしたのだろう。どこにもいないが、部屋だろうか。それとも風呂か。まぁどちらにしたって、あの人とはなるべく会話したくないというのが正直なところだ。 念のため風呂場の電気を確かめたが点いていなかった。あの社交性0の姉は部屋でゲームでもしているんだろう。電気を点けて浴槽の蓋をあけた。 死体があった。 「…ふご」 わけがないので、つまり姉だった。 何故。なぜ。Why。僕の頭の中が「なぜ」でドミノが出来ているなか姉は 「私の城から出ていけ」 …… 「私の城から出ていきなさいまし」 … 「わた」 キュ じゃー 「むふぁさ!!」 獅子の王の名前を発しながら姉は現実へと「ソロモンよ!私は」帰ってきていなかった。 「何しているの…」 「風呂はいってた」 「絶対寝てたろ」 「風呂が私を離してくれなかったんだ。嫉妬はするなよ」 「あんたのその壮絶な脳細胞は両親の影響を悪い勢いで進化させたものなんだな…」 「ザクとは違うのだよ、ザクとは!!」 僕は風呂場を出た。何故だろう。涙が止まらなかった。
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