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「なんなの、なんか悩んでんの?」
「悩んでないから!ほら、早く行きなってば」
あたしは陽汰にそういうと後ろを向いて汚れたタオルの山になっているカゴを持った。
すると、後ろからあたしの頭をぐしゃぐしゃと陽汰のあたしよりも全然大きい手で撫でた。
「なによ?」
あたしは陽汰の方をゆっくりと振り向いた。
「陽汰?」
陽汰はあたしの方を向かずにこう言った。
「悩んでんならなんでも言えよ」
その言葉だけを残して陽汰はみんなの中へと姿を消したんだ。
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