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唯都は産まれた時から
体に爆弾を抱えている。
心臓病だった。
産まれた時から心臓病で
いつ死んでも今は
おかしくないって医者に
言われた、って
この間唯都が電話で言っていた。
今は大人しく家で安静していなさい、とのこと。
「唯都はさ、ほら…」
「え?」
伊織が小さい声でぼそぼそと喋ったのを上手く聞き取れなくて。
「あ、ううんなんでもないよ」
「え、なに!気になるでしょー」
「なんでもないってばー」
伊織はあたしの頭をぐしゃぐしゃっと撫でた。
…撫でっていうか髪型をぐしゃぐしゃにした(笑)。
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