初めて

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陽汰があたしに手渡した紙には[マネージャー大募集!]の文字が大きく書いてある。 「マネージャー?」 「そ。小冬してみない?」 「嫌。」 「返事はやっ」 あたしは手渡された紙を陽汰に突き返した。 「なんで!」 「嫌よ、あんなとこのマネージャーなんて。」 「あんなとこのってなんだよあんなとこのって!」 陽汰はあたしと同様に声を張り上げた。 「だからあたしはマネージャーなんてしないから」 「してみたらいーのに」 あたしの後ろから少し高い声で話しかけて来たのは幼馴染みの伊織だった。 「伊織!余計なこと言わないで」
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