初めて

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「あ、なんて呼ばれてもいいんで好きな名前で呼んでください」 あたしはそういうとまたバスケ部のみんなに渡す飲み物を入れ始めた。 「じゃあ小冬ちゃんって呼ぶね」 「はい」 里歩先輩はあたしの入れた飲み物の容器に蓋をしていってくれた。 「あ、ありがとうございます」 「いえいえ。これ、大変だから一人じゃ無理だよ~」 そういって里歩先輩はひょい、と容器を持ちバスケ部のみんなに渡しに行ってくれた。 優しい人なんだ。 仲良くなれそうかな? まぁ別に好きで入ったわけじゃないからいつ辞めてもいいんだけど。 「じゃあ小冬ちゃんバイバ~イ」 「あ、さようなら」 部活が終わり、あたし達マネージャー軍団も帰宅出来る時間になった。 里歩先輩はあれだ。 あの、ほら バスケ部に彼氏がいる。 「こーふゆ~」
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