初めて

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馬鹿みたいにでかい声であたしの名前を呼んだのは陽汰だった。 「うるさいんですけど」 あたしはださいジャージから制服へと着替え陽汰の元に歩いて行った。 「…帰ろ」 ちょっとだけ小さい声で陽汰は言った。 「なに、急に声小さくして?」 あたしは陽汰の顔を覗きこむように見た。 すると陽汰は顔を後ろに引き、少し顔を赤らめた。 「陽汰?」 あたしは後ろに引いた陽汰の顔をじーっと見つめながら言うと陽汰は叫んだ。 「あーーーーーっ!!」
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