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彼女はそれを聞いても驚く気配はなく、何事も無かったかのように買い物を続けた。
そして僕に、「お母さんの、還暦のお祝いを買うから、お金を貸して欲しい」と言って来た。
僕が「いくら」と尋ねると、「5000円位」と言うので、「それ位なら僕が出すよ」と言って、買ってあげる事にした。
彼女は、下着と、どう見ても若者向きのカバンを買った。
カバンは彼女が使うんだろうなぁ、と思いながら約5000円のお金を支払った。
下心があったのも、間違いなかった。
帰りの車の中で何を話したかは忘れてしまったが、きっと韓流ドラマなどの話をしながら帰ったと思う。
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