~別声~

9/9
前へ
/20ページ
次へ
「じゃあまたな!」 秋菜の家を出て、康太と別れて俺は歩いて自宅に向かった・・・・ ((・・・・悪い冗談だよな・・・・・なんだ・・・・さっきのは・・・・・気のせい? ・・・・・・・気のせいじゃない・・・・・)) ((あれは・・・・みんなの心の声?・・・・なのか?)) ((この頭痛と関係あるのか・・・・・?)) ((・・・・・・はは・・・・みんな仲のいい友達だと思っていたのに・・・・・裏じゃあんな事思ってんだ・・・・ 俺もそうなのかな・・・・ ・・・・・・はは・・・・・)) ((どうしちまったんだ・・・・・俺は・・・・・・・)) わけがわからなくなりながら ただ自宅へ向かって歩いていた 悪い夢でも見たんだと・・・ そう思いながら・・・・ きっと明日には普通に戻っているって・・・・ 人の裏の声が聞こえる それは聞きたくもない事ばかりで 恐怖すら覚えた・・・・ 昔は好きな子や親の考えてる事、思っている事を知りたいなんて考えたこともあったが、 今になって、それがあまりにも残酷な事なのかというのがわかった気がする・・・ 普段は仲のいい表面の顔、心は自分の可愛さあまりに人を蹴落とす思想・・・ もちろんすべての人間がそうじゃないとは思う・・・・・・だけど・・・
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加