正義の剣

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「レイっ…!」 シンは走って入口に立つレイに抱き付く 「シン…」 「…っ…なんで…?」 レイは優しくシンの頭を撫でると額にキスをする 「ギルバート様に頼んだ。お前との約束守りたかったから…」 「…ずっと一緒に…?」 「そう、これでずっと一緒だ」 二人の様子を見ていたラクスは顔をしかめていた 「…人間の時の記憶があるなんて有り得ませんわ」 「そうだね」 ラクスの言い分に納得したキラは立ち上がり抱き合うシンとレイの側に行く キラに気付いたレイはいつもと様子の違うキラを不思議そうに見る 「キラさん?」 「君…なんで人の時の記憶があるの?」 いつもと違うキラに戸惑うレイにシンは耳打ちし、軽く理由を伝える レイは少し驚きながらも納得しキラに振り返る 「つい最近までシンと契約していましたが、病状が悪化し死にました。その際シンとの契約も終わりましたが、契約した時に約束してたんです。ずっと一緒に居ると…その約束を守りたくてギルバート様に頼みました」 「契約者と契約終了後も一緒に居るなんて認められないはずだよ」 「えぇ…確かにそう言われました…ですが、ある条件を呑むのなら記憶を残せるようにしてくださると…」 「条件?」 キラが聞き返そうとするといつの間にか側に来ていたアスランがレイに詰め寄る 「その条件を教えて!」 「アスランさん!?貴方まで神に…」 レイが驚きながらも聞いてくるのを構わずアスランは更に言う 「お願い!俺も人間の時の記憶が知りたいんだ!」 キラは忘れたけど、俺とキラの記憶… キラが会いたがってた俺じゃないアスラン 泣いて、忘れてしまう程愛し、想っていたアスラン… 俺じゃキラの記憶を戻してあげられないから… 一年間、俺に優しく面倒をみてくれたキラに俺ができる唯一の恩返し
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