愛の歌声

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「…そう…つまり僕はアスランと恋人だったんだね?」 「はい…相思相愛で、お互いをとても大事にしておられました」 キラの私室でソファに座りラクスはキラが忘れた自分が知っているアスランの記憶を話した キラは窓の側に立ってそれを聞いていた 「アスランが交通事故で亡くなられてキラは、ずっとこの部屋で塞ぎ込んでいらっしゃいましたが、神になったアスランとお会いしてからは元の明るさを取り戻しました…しかし…」 「全く性格が違ったアスランのギャップに苛立ちを覚えてヒステリックを起こしたんだね?」 まるで他人事のように推測を言うキラにラクスはどう返答していいのか悩みながら頷いた 「自分の事なのに、どうも実感がわかないなぁ…」 少し困ったように窓の外を眺める 「キラ…」 「よっぽど僕はアスランが好きだったんだね。この800年ヒステリックになった事ないもの」 「他人事ではありませんのよ?」 「ごめん…まだ実感わかなくて…」 キラの反応にラクスは溜め息をつく 仕方無い事とはいえあんなにアスランに執着していたキラがあっさりし過ぎている事に違和感がありなかなか慣れなかった ラクスが困った顔をしているとキラは真面目な顔でラクスを見てくる 「でも、いくらギルバート様でも記憶を消すのは許される事じゃない…」 真剣な顔で話すキラはとても凛々しくラクスは思わず見とれていた。 「話してくれて有り難うラクス」 「あ、いえっ…///」 いつも見せる笑顔をラクスに向けるとキラは部屋から出て行った 一人残されたラクスは、それを見送り俯いた その顔は赤く照てっていた
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