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ジリリリリ
騒がしく朝を告げる目覚まし時計が鳴り響いて俺、御木 透也(みき とうや)を夢の世界から現実へと呼び寄せる。
「う、う~ん…」
頭を起こさないまま布団の中から手を出すと手探りで目覚まし時計を探す。
枕元にあった目覚まし時計を止めると、布団から顔を出して時間を確認する。
「6時42分か…」
いつも起きるよりは早い時間だけど、今日という日を考えたらちょうど良い時間だ。
「起きるか…ふぁ~」
小さく呟けばベッドから出ると頭を掻きながら欠伸をする。
親譲りの長い茶髪を片手で掻くと、これまた親譲りの青色の目に溜まった涙を拭う。
「朝メシ作るか」
小さく呟いた俺は寝間着として着ていたジャージとシャツを脱いで、今日から3年間の付き合いになる新しい制服に袖を通すと部屋から出て脱衣所に向かう。
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