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『ごちそうさまでした』
微妙な空気は流れていたものの雛が作ってくれた食事は旨かった。
さて、そろそろ聞きたい事を聞いてみるとするか。
もやもやしてるよりはましだしな。
「なぁ、雛?一つ聞いてもいいか?」
「何?」
「何故俺を泊めたんだ?」
「うーん‥‥何となくだけど貴方となら上手くやっていけそうな気がしたの、友人としてだけどね」
「‥‥‥‥」
「それにあの時の私は厄を回収してきたばかりで近くに居るだけで何かしら起こるはずなんだけど、貴方には何も起こらなかった。これが理由かしらね」
翼は開いた口が塞がらなかった。実は正体がばれてるのでは、とも思ったがそうでもなさそうだ。
何れにせよ神社に行ったら全て話す必要がありそうだ。
ん?
厄を回収?
「厄を回収ってどういうことだ?」
「私は厄神なのよ」
「はあ、じゃあ回転してたのは…」
「厄を回収してたのよ」
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