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BGM:明治十七年の上海アリス
「いきます!!」
「うわっ…!!」
僕と門番さんの距離は約20m
その人は一瞬で距離をつめて蹴り上げてきたけど、なんとかかわすことが出来た
「やっぱりここの人に生身の実力じゃかなわないや…幻符『シャドウミスト』」
スペルカードを使うと辺りが濃霧に包まれた
「なにも見えない…!!」
門番さんは立ち往生していたから、僕はそこに蹴りを放った
「ッツ…残念でしたね。私は妖怪、体の丈夫さだけが取り柄なので」
門番さんは僕の蹴りを受け止めたけど、
「計算通り…」
ヒュンッ
「え?」
蹴りを放つ前に投げたナイフが門番さんの後方から迫っていた
「わっ…と。危なかったー…」
門番さんが素早くしゃがんだから、ナイフが捕らえたのは空中に残された彼女の帽子だけだった
僕はこちらに返ってきたナイフを右手でキャッチして、門番さんの視界から消えた
「………」
門番さんは立ち上がったあと、黙り込んだまま周囲を警戒している
「そこです!!」
ドカッ
「それはダミーです」
/
ピチューン
\
僕は人型の影を濃霧の中に作ってそこに『こーりん抱き枕』を置いた
すると、門番さんは見事にその罠に引っかかってくれた
その隙に僕は門番さんの後ろから弾幕を放った
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