第三章

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BGM:明治十七年の上海アリス 「いきます!!」 「うわっ…!!」 僕と門番さんの距離は約20m その人は一瞬で距離をつめて蹴り上げてきたけど、なんとかかわすことが出来た 「やっぱりここの人に生身の実力じゃかなわないや…幻符『シャドウミスト』」 スペルカードを使うと辺りが濃霧に包まれた 「なにも見えない…!!」 門番さんは立ち往生していたから、僕はそこに蹴りを放った 「ッツ…残念でしたね。私は妖怪、体の丈夫さだけが取り柄なので」 門番さんは僕の蹴りを受け止めたけど、 「計算通り…」 ヒュンッ 「え?」 蹴りを放つ前に投げたナイフが門番さんの後方から迫っていた 「わっ…と。危なかったー…」 門番さんが素早くしゃがんだから、ナイフが捕らえたのは空中に残された彼女の帽子だけだった 僕はこちらに返ってきたナイフを右手でキャッチして、門番さんの視界から消えた 「………」 門番さんは立ち上がったあと、黙り込んだまま周囲を警戒している 「そこです!!」 ドカッ 「それはダミーです」 / ピチューン \ 僕は人型の影を濃霧の中に作ってそこに『こーりん抱き枕』を置いた すると、門番さんは見事にその罠に引っかかってくれた その隙に僕は門番さんの後ろから弾幕を放った
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