第一章

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「さて、どうしよう…」 今、僕は落ちている…多分 とても永い間落ちているせいで、体の感覚がおかしくなりそうだ このままの勢いで地上に衝突すれば命はないだろう 着地点が海とかなら助る…わけないか 兎に角、着地方法を考えないと 考えろ 考えろ 考えろ しかし、非道にも着地方法を考える前に緑が広がる地面が見えてくる 「なんとかしないと…このまま死んじゃったら紫さんに性をもらった意味がなくなる」 生きる意味を見出した少年は強く思う その思いは形となって少年に救いの手を差し伸べた 「…え?なんだ…これ?」 背中には神々しい光を放つどこか頼りなさげな六枚の羽
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