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その羽は僕の意思なんて関係なしに羽ばたき、地面に着地した
その瞬間、役目を果たした羽は硝子のように砕け散った
「ここが紫さんの言っていた幻想郷…か」
僕が着地したのは森の中心地にあるひらけた場所…だと思う
落下するときに上から見ただけだから確信はないけど、多分そうだ
「…なんか重苦しい空気だな」
森の方から胞子のようなものが飛んできている
「うーん…とりあえず寝ようか」
※京介は人生の大半を引きこもって過ごしているため一般常識が欠けています
「―――――!!」
「………」
「―き――い!!」
「……………」
「いい加減に起きなさい!!!」
「ほえ?あ、おはようございます」
目を覚まして見えたのは見覚えのない天井
僕を起こしたのは見覚えのない少女
少女の横には大量の人形が浮かんでいた
「ああ、まだ夢の中か…」
「何寝ぼけているの…私はアリス・マーガトロイド。この人形達は私が操っているのよ」
「あ、僕は時鳴京介。落とされてここにきました」
「…隙間ね…。ところで、貴方はどうしてあんなところで寝ていたの?」
「なんとなく?」
「疑問文を疑問符で返さないでくれるかしら…」
アリスさんは小さな溜め息をついた
「で、貴方はこれからどうするか考えてあるの?」
「いえ…いきなり落とされて先程来たばかりなのでここのこともよくわからなくて…」
「それなら幻想郷について詳しく説明するわ」
「ありがとうございます」
少女説明中...
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