第一章

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「ここには色んな人(?)がいるんですね」 泥棒魔女や貧乏巫女の話を聞かされた 「なんか、かわいそうな人がいっぱいですね」 「そうね…でも毎日が楽しいわ」 「そうですか…確かに飽きることなんてなさそうな世界ですね」 「で、なんだけど。貴方はその貧乏巫女のところに行ったほうがいいわ」 「博麗神社の巫女さんでしたっけ?」 「そうよ、場所はこの子が教えてくれるわ」 アリスさんが一体の人形を差し出した 「この子は特殊な術式を編み込んであるから、少なくとも二年間は動き続けるわ」 「え、もしかしてくれるんですか?」 「ええ、大切にしてくれるなら。名前は貴方が決めなさい」 「ありがとうございます。えーっと、名前…ですね?う~ん………『菫(スミレ)』…なんてどうでしょうか?」 「いいんじゃない?さて、後は貴方の髪の毛を一本、この子の中に入れて名前を言うだけよ」 「わかりました」 プチッ 自分の髪の毛を一本抜いて、人形の背中の縫い目から入れた 「君の名前は菫だ」 カタカタッ すると、人形が動き出した 『―――!!』 「成功よ。貴方の命令はだいたいきくから、解らないことがあったら私のところにまた来なさい」 「ありがとうございました」 僕はアリスさんの家をあとにして博麗神社に向かうことにした
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