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「ここには色んな人(?)がいるんですね」
泥棒魔女や貧乏巫女の話を聞かされた
「なんか、かわいそうな人がいっぱいですね」
「そうね…でも毎日が楽しいわ」
「そうですか…確かに飽きることなんてなさそうな世界ですね」
「で、なんだけど。貴方はその貧乏巫女のところに行ったほうがいいわ」
「博麗神社の巫女さんでしたっけ?」
「そうよ、場所はこの子が教えてくれるわ」
アリスさんが一体の人形を差し出した
「この子は特殊な術式を編み込んであるから、少なくとも二年間は動き続けるわ」
「え、もしかしてくれるんですか?」
「ええ、大切にしてくれるなら。名前は貴方が決めなさい」
「ありがとうございます。えーっと、名前…ですね?う~ん………『菫(スミレ)』…なんてどうでしょうか?」
「いいんじゃない?さて、後は貴方の髪の毛を一本、この子の中に入れて名前を言うだけよ」
「わかりました」
プチッ
自分の髪の毛を一本抜いて、人形の背中の縫い目から入れた
「君の名前は菫だ」
カタカタッ
すると、人形が動き出した
『―――!!』
「成功よ。貴方の命令はだいたいきくから、解らないことがあったら私のところにまた来なさい」
「ありがとうございました」
僕はアリスさんの家をあとにして博麗神社に向かうことにした
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