仲良しなんです。

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 「疲れたぁ……。」 仁はソファーに倒れるようにダイブをすると仰向けになる。スプリング弾み軋んだ音を立てる。 「壊すなよー、リーダー。」 そう言ってくるのはさっきからずっと床に寝転がりユキと戯れている武蔵だった。仁はそんな武蔵に視線だけを移すがすぐに興味が失せたというように視線を天井に戻す。 「そーいえばよぉ、聞いたんだけどリーダー…またモアイ怒らせたらしいじゃん?」 「………覚えてないね。」 仁は興味なさそうに返すがその声は微かに機嫌が悪そうだった。 モアイはこの間、仁達をすごい剣幕で追い掛けてきた講師の事で顎がしゃくれているという理由でそんなあだ名がついてしまった。 「あんまり怒らせてると単位落とすぜ?」 その言葉に肩を跳ねさせたには仁ではなく友也だった。 「平気だよ……それにそれならそれで別に構わない。」 仁は内心、強く舌打ちをする。 (友也の前で余計な事、言いやがって…。) ちらりと横目で友也を見れば案の定、俯き斜めから見ているからはっきりとは分からないが何処か顔色が悪いように見えた。 仁はソファーから起き上がると小さくなっている友也の頭に軽く手刀を入れる。
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