仲良しなんです。

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 口を尖らせている柚琉にこのままでは埒があかないと武蔵は小さく溜息を付き頭を掻き座り込んでいる柚琉の横を通り過ぎていく。部屋を出ていこうとする武蔵の背中に柚琉は慌てて飛び付く。 「何処、行くんだよー!」 「……コンビニ………行かないなら俺、一人で行きますよ……。」 そう言った瞬間、柚琉の顔がパッと明るくなる。 「行くーっ!」 武蔵は柚琉を背中にくっつけたまま部屋を出ていく。  ドアが閉まり静かになった部屋に取り残された仁と友也は何ともいえない微妙な雰囲気になってしまった。 「…………あの人達はまるで台風だな…。」 「どっちかっていうと柚琉さんの様な気がする。」 そう言った後、お互いの顔を見合わせクスクスと笑い合う。 友也は可笑しそうにクスクスと笑っている仁を見上げればちょうど見下ろしてきた仁とばっちり目が合う。 「何だ?」 そう問い掛けられ友也は頬を美味しそうなほど赤く染め慌てて視線をそらす。 「なっ…何でもない。」 そっぽを向き自分を見ようとしない友也に「変な奴だな」と零し小さく笑う。  こんな風にちょっと呆れたように笑った時の仁の顔が友也は好きだった。
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