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「無理はするなって言ってるだろう。」 ちょっと朿のある言い方で少し怒っているような仁の声に友也は無言で返す。 「……ちゃんと栄養とかとって体、休ませてるのか?」 「………適当に…なら……。」 自信なさ気な友也に仁は声には出さず「縛くぞ!」と拳を握る。 いつも元気で通している友也は体調の悪い時でも元気に振る舞いかなり無理をしていた。バレてないと思っているのは本人だけで仁にはおみ通しだった。 それでも周りを気遣っての事だと自分に言い聞かせ仁はずっと黙ってみていた。 それでも無理をしていればそれだけ体に負担が掛かり最近、発作の回数が増えている事に仁はちょっと怒り気味だった。 「調子悪い時まで無理しなくていいんだぜ。これまで黙って見てきたけど、もう限界……ちゃんと休め。」 「リーダー…でも……武蔵や柚琉さんとかには、迷惑掛けたくない。」 今だに仁にしがみ付いたまま上がった息を調えようとするがなかなか治まらず友也も不安になってくる。 そんな友也を見下ろし仁はまるで小さい子供をあやすように優しく背中を叩く。 「俺には嘘つくなって前にも言ったろ。忘れたのか?」 「…………覚えてるけど……。」
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