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今にも泣いてしまいそうな顔をしている友也に何か傷付けるような事言ったかと仁は慌てる。 「……友也?」 「………帰るから……だから…………。」 そう言ったきりまた黙ってしまい視線を泳がせる友也に「だから?」と優しく聞き返す。 「……………今日だけでいいから……一人にしないで……。」 一瞬、どういう意味か分からず仁はなんと返事していいか困ってしまった。返事をしてくれない仁に友也の不安は大きくなり言わなきゃよかったと後悔が襲う。 「……いいよ。」 「え…?」 ふいに返ってきた返事に友也は抜けた声を出す。 仁は思わずクックッと笑う。 「…一緒に居てやるよ。俺もお前が心配だからな。」 仁の言葉に友也は思わず自分の耳を疑った。 「……本当…………?」 微かに震えている友也の声に不思議に思いながら仁は「嘘言ってどうする」と可笑しそうに言った。 友也はホッとして嬉しくて背中に腕を回し強くしがみ付けば仁は低く唸る。 「友っ苦しい……腕、緩めろ………。」 そう言われ友也は慌てて腕を離す。 「あ…ご、ごめん……リーダー。」 「絞め殺されるのだけはごめんだぞ。」 からかってくる仁を見上げればクスクスと笑っていた。
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