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スケッチブックを拾い上げ何気なく見ようとすれば横から凄い勢いで奪い取られる。 「コレは駄目ーっ!」 「……あ、あぁ…悪かった。」 仁は思わず気負されてしまう。 友也の心臓は早鐘のように鳴り響いていた。  これだけは絶対に見せられないと友也は冷や汗ものだった。スケッチブックを抱き締め離さない友也に「もう取らないよ。」と仁は苦笑いをする。 友也はそれを抱き抱えたまま後退りをしてベットの下に隠すから仁は「お前はエロ本を隠す中学生かっ」と突っ込みたくなった。 「友也、気分はどうだ?」 「ん……今は平気。」 そう言えば仁は「そっか。」とだけ返してくる。 同い年だというのに時々、仁がすごく大人っぽくみえる時があった。それは顔つきからなのかは分からないが友也はそんな仁が少し羨ましかった。 友也は幼い顔をしている性か周りから子供扱いされる事が多くそれが嫌で不満だった。 でも仁だけは自分を子供扱いしなかった。 ちゃんと向き合ってくれ話を聞いてくれ仁はいつでも友也を見ていたくれた。 「リーダー今日、ご飯どうする?」 友也は散らばった絵具を箱に戻している仁におずおずと問い掛ける。
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