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「一、シチュー。二、カレー。三、ハンバーグ。……さてどれがいい?」 仁の出した三択に友也はまるで子供みたいな嬉しそうな顔で考え始める。 う~んと唸る友也に「悩みすぎだろう」と言えば突っ掛かってくる。 「だって!全部、スキなんだもん……。」 「早く決めないと受け付けを締め切ります。」 非情な宣告に友也は意義の声をあげる。 「早く……五、四、三二…―――。」 カウントダウンを始めた仁が一と言う直前に友也は「ハンバーグ!」と思わず手を上げて慌てて叫んでいた。 それを見た仁も堪え切れず思わず笑い出す。 大の男が子供みたいな反応を見せこれほどまでにミスマッチなものはなかった。 クックックッとお腹を抱え笑っている仁に友也は段々と恥ずかしくなってきて耳まで真っ赤に染める。 「いつまで笑ってんだよーリーダーのバカッ。」 そう言いながら友也は仁の胸を力一杯叩く。 「悪かったよ。悪かったから……だから暴れんな。」 振り下ろされる友也の拳を止めようと細い手首を掴む。友也はそれでもなお暴れ続けた。 「暴れんなって……友也っ………。」 仁は強く手首を引っ張ると自分の腕の中に収める。
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