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「あんまり暴れると作ってやんねーぞ。」 そう言えば友也は慌てて離れ降参の意を表すように両手を小さく上にあげる。 それをみて満足した仁は「よしッ」と頷き立ち上がる。 「何処、行くんだ?」 問い掛けに「買い出し」と呟けば何故か友也は満面の笑みで手を振ってくるから仁は一瞬だけ鋭く睨む。 「友也も来るんだよッ。」 仁の台詞に「えーっ」っとあからさまに不服の声が返ってくる。 「俺、留守番がいい。」 「何言ってやがる、俺はスーパーの場所とか分かんないんですけど?俺が迷子になってもいいのか?」 「………デッカイ迷子。」 クスクスと楽しそうに笑う友也に自分で言って段々恥ずかしくなってきて仁は頬を赤く染める。 「うっ煩せぇな。いいから早く立てよ。」 そう言われ友也は嬉しそうに笑い指先を額にもっていくと軽く敬礼のポーズを取りゆっくり立ち上がる。 慌てた様子の仁が可愛くて友也から自然と笑みが零れる。普段、あまり見る事のない仁の表情に友也は何だか嬉しくて仕方なかった。 (てゆーか、二人で買い物って新婚さんみてぇ) 友也は一人でそんな事を考え顔を緩ませる。
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