お願い。

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 友也の体調を気にしながら買い物を早めに済ませ家に戻る。 まだ少し顔色の悪い友也に「本当に平気?」と聞けば案の定「大丈夫」と返ってくる。仁が無理するなと言ってもたいして聞かず意地っ張りというか強情というかとりあえず困った奴だと思っていた。 「友也は横になってろよ。」 「……いいの?」 「休んでな。……フライパンはどこだ?…あ、あった。」 友也がベットに横になったのを確認するとキッチンを漁りながらゴソゴソと袋から今晩の材料を取り出す。とりあえずお肉を冷蔵庫にしまってからはたと思う。  ご飯は……? キョロキョロと周りを見渡せば棚の上に小さな炊飯器があったが友也が言っていた通り全然使っていないみたいだった。少し考えてから部屋を覗き申し訳なさそうに声をかける。 「友也、米あるのか?」 「……箱の…中にない………?」 その声を聞いて仁は箱を探せば棚の中に米櫃らしき四角い木箱があった。開けて中を見てみればちゃんと虫除けが入っている事に少し安心した。
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