騰と義賊の攻防

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深い闇に落ちていた。 一日の疲れを取るために。 しかし今日は余り長く眠ることができないこととなる。 ドタドタという音と共に誰かが、部屋の前まで走り込んできた。 「劉嘉大変だ!騰の最南端の街から軍勢が放たれたという知らせがっ!!」 劉嘉は飛び起きる。 「そんなっ!」 すぐさま着替えて、報告してきた者の元に駆け付ける。 「どういうこった!詳しく説明してくれ!」 報告してきた者は、騰の最南端の街に放っていた間者だった。 「はい、敵軍の数は約千程で、あと一週間もあればここに着くかと…」 「報告します!」 そこに、別の間者が転がり込んでくる。 「騰の別の街から一万を越す大群がこちらに向かって侵軍!!こちらは三ヶ月程で到着の模様!」
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