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町の外れ。
そこに、ひざまずく二人の盗っ人と、刀を突き付ける一人の山賊の姿があった。
刀を突き付けている山賊は言う。
「てめぇ…出せるもん全部出しな!少しでも出し惜しみしてみろ!命ごと奪ってやるよ!」
ひざまずく二人は、冷や汗をかきながら、手に持っていた包みを渡す。
「こっ…これでっ!これで全部ですっ!!」
刀の男は、差し出された包みを開けると、中身を一瞥する。
すると、また目線を男たちに戻し、あろうことか男たちに向かって刀を一振りした。
その瞬間男たちの動きは一切止まる。
張り詰めた空気の中、山賊がふっ、と鼻で笑った。
「やっぱり」
斬られたのは肉ではない。
服のポケットだけだった。
ポケットから出てくる、金など。
その瞬間、また男たちは動きだす。
「…違うんですっ!これはっ!」
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