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このところ盗賊などによる犯罪が増えるなど大変なので、非常にありがたいものだった。
「さぁ晩御飯の用意が出来てるぞ!食べよう」
そういうと、二人はそそくさと奥へ入っていった。
劉嘉もそれに続いて、居間に入ると、暖かい飯が用意されていた。
三人が机の前に座ったのを確認した郷桜は、手を合わせる。
「さぁいただこう、いただきます」
それに続いて劉嘉と願顕も手を合わせた。
しばらく三人は無言で食べていたが、不意に願顕が声を上げた。
「あ、そうだ…劉嘉は知っているか?」
それは唐突な質問だった。
「え?なにが?」
思わず首を傾げてしまう。
願顕はそんな劉嘉に、今日旅人に聞いた不穏な噂を口にした。
「あくまでも噂だ、しかし嘘という核心もない、だから一応言っておく。」
郷桜も、あっ、という顔をした。
「騰の軍勢がこちらに侵軍してくるらしい…」
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