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「ウォルフ!!」
ウォルフの肩がビクッと跳ねる。
「何でファーストネーム!?」
「他意はない。あるとするなら茶目っ気だ」
「そんな茶目っ気いらないよ!!」
「……面倒臭いな。復習だ答えろ。召喚獣と使い魔の違いは何だ?」
「………何か違うの?」
「はいっ ドォーン!!」
隅枝先生が魔法杖の柄を地面に突き刺すと、ウォルフの下の地面だけ急速に盛り上がり、ウォルフを打ち上げる。
そして、落下。
とても綺麗な顔面着地だ。
「ウォルフ。ラストチャンスだ。もう一度、解答権を与えよう」
「…………分かりま 」
「ドォーン!!」
二度目の顔面着地
ウォルフは二度に渡って打ち付けた鼻を押さえながら、隅枝先生を涙目で見上げる。
「ま、まだ何も言ってないのに」
「それは悪かった。言ってみろ」
「分かりません」
何故か誇らしげだ。
「ドォォーン!!」
三度目の滞空時間は長かった。
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