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「はぁ、中等部の問題だぞ全く」
きっとその言葉の次には「面倒臭い」と続くのだろう。
――そして、そんな事ばかり考えているから
「説明するのが面倒臭いな。
ベルネ。お前ウォルフの代わりに答えてみろ」
――ほれ、見たことか。
「隅枝先生。違う所は多々あると思うのだが、全てか?」
「ん?ああ。面倒臭いし、簡単にはしょっていいぞ」
「はい。
大きな違いは召喚陣と契約にある。
とくに、使い魔契約は召喚者が破棄、又は死なない限り永久的に続き、契約内容は召喚者に隷属するものであるため、その難易度は計り知れない。
それに対し、召喚獣は契約する必要がない。
それは自らの魔力・魔術により形成された疑似生命体だからだ」
「ん。いいだろう。
流石、優秀だな。
いいか、これから実習に移るが、使い魔召喚ってのは向こうの事情を無視して強制的に呼び出し、隷属させるものだ。
話が通じない事もあるだろうし、いきなり襲われる事もあるだろう。
これは実習であり、授業の一貫だ。
変な意地を張らず、無理をするな。
分かったら、互いに少し距離を置いて始めろ。
しかし、離れ過ぎるなよ、カバーが追いつかなくなるからな」
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