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有無も言わず二つ返事で承諾したフェルミは、巧みな話術でその日の内に組を掌握。
《お金こそ正義》をモットーとする、損得を第一に考える腹黒委員長である。
「ローテンブルクさん」
「?」
委員長が腕を組み、ベルネに視線を戻す。そしてニヤリと口角を上げた。
「おめでとうございます」
「何の事だ?」
正直嫌な予感しかしない。
「実は合宿の最終日にクラスマッチがあります」
「伝統らしいな」
「はい。
各クラス代表者を一人だし、トーナメントで優勝を競います」
「ま、待て。まさか」
「よろしくお願いします代表」
「「代表!!」」
黙れ、バックコーラス。
「委員長、良く考えろよ?普通こういうのは学級委員長が代表として出るべきじゃないのか?」
「そこは既に検討済みです。結果としてローテンブルクさん、貴女が代表者である事が最も最適であると結論が出ました」
こらこら当人不在で何やってんだ。
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