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「何故私なんだ?」
「一つ目に全科目の成績。
確か一番近い物で高校の入校試験がありましたが、私の収集したデータによりますと、ある普通教育の教科のある単元だけ白紙、その他満点。何が白紙だったのかは言いませんが、普通教育の教科であるため、ここでは問題ありません」
だったら何故わざわざ言う必要がある。ああ、頬が熱い。
「二つ目、五大名家の一人であること」
「ウォルフも五大名家だが?」
「そこは一つ目と三つ目が合わさって貴女に決定しました」
「そうなのか?」
「はい。……それにベルネさんの方が金になる」
「?何か言ったか?」
「いえ、最後に三つ目ですが、それは使い魔の有無です。隅枝女史から話は伺いました、何でも使い魔の召喚に成功したらしいですね」
「流石は私の教え子だ。鼻が高い」
貴女から学んだことは、カレーのしつこさとズボラ人間の図太さが紙一重だということだけです。
「召喚したといった所で、瀕死の子供が一人だぞ?」
「呼び出したモノは重要では無いのです。呼び出した後で暴れなかった、ここが重要です。」
暴れなかったのは動ける状態ではなかったからだろが。
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