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「それでベルネさん。貴女の使い魔は今何処に?」
何時の間にファーストネームで。
「先程も言ったが、瀕死状態なんだ。そのまま医務室に連れていったよ」
「そうですか。一度拝見したかったのですが、致し方ありませんね。使い魔契約の成功を祈っていますよ。我ら1年4組の利益の為にね」
そう一言余分に付け加えながら、フェルミは隅枝と一緒に教室を出ていった。出ていく直前まで隅枝と写真集がどうのこうの言って言ったが、そんな記憶は今すぐ空の彼方まで飛んでいって欲しい。そして、この悪寒から解放させてくれ。
ふと、周りを見るとクラスメート達は帰り自宅を始めていた。
いつの間に終礼は終わったのだろうか?
ああ、委員長と隅枝先生が出て行った時か。
「ベルネ、帰るぞ」
いきなりドアが激しい音を立て開け放たれる。
現れたのは、これまた幼なじみだった。
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