41人が本棚に入れています
本棚に追加
ベルネとサラは医務室に来ていた。
もちろんベルネはあの白髪の少年の様子をうかがいに、サラは男うんぬんの話は無しにして、暇だからという理由が妥当だろう。
医務室の扉を開けると、先程と変わらずパジャマに白衣姿のバークレイが、何故か身長を測っていた。
そして、こちらに気付くと笑みを浮かべて軽く手を挙げた。
「やぁ、早かったねぇベルネちゃん」
「コイツが……?」
「違うからな!?
先に言っとくが違うからな!?」
「何の話だい?」
「いや、何でもない。それよりあの子はまだ寝てるか?」
「いや、起きたよ」
「本当か!?」
直ぐさまベットに向かいカーテンを開ける。
しかし、どのベットももぬけの殻だ。
「バークレイ先生。彼の姿が見えない様だが?」
「この辺りを見て回りたいって言ってたから、そこら辺にいると思うよ?」
「バークレイ先生。私は貴方が彼を見ていると言ったから……」
「見てたよ医務室から出て行く所までねぇ。歩き回れる程も元気になってくれて良かった。医師として感無量だよ」
「そうか、分かりました彼はこちらで探すとしよう」
「ちょっと待って」
最初のコメントを投稿しよう!