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「ば、馬鹿っ!!こんな所で召喚する奴があるか!!」
「うるせぇ。この男は前から気に入らなかったんだ。何考えてるか分からねぇ薄気味悪ぃ奴。
アタシの嫌いなタイプの一つだ」
それは幾つ中の一つだ?
不意に、描かれていた召喚陣が消える。
そして、ふら―っとサラの体が傾いたかと思えば、そのまま床に倒れ込み、ピクリとも動かない。
近づいて様子を伺って見れば、どうやら寝ているだけの様だ。
「安心して良いですよ。15時間後にはなにもかも快調な朝を迎えるはずですから」
「麻酔か?凄い効き目だな」
「僕は医師であると同時に、新薬の開発もしてますからねぇ」
「試薬したのか?」
「マッドになった覚えはありませんねぇ」
「言ってくれる。それにしても、いつの間に麻酔なんて……」
「秘密です」
「はぁ、まぁ何にせよ人一人運ぶなんて重労働が増えた事は災難以外のなにものでも無いな」
「君が運ぶ必要はありませんよ」
バークレイはそう呟きながら本棚から一つのファイルを取り出す。背表紙には『カーグ魔術学園第二女子寮』の文字。
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