第一章:子狼、召喚される。

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「どうする気だ?」 「彼女を寮の部屋に送ります」  バークレイはファイルをぱらぱらとめくりながら話し始める。 「君も寮生なら知っていると思いますが、ベットの下に魔法陣が敷かれているてしょう?」 「ああ」 「このファイルは各寮部屋のその魔法陣へ直通する専用魔法陣が描かれています」 「まさか、それで無人の寮部屋へ行ったりなんか……」 「残念ながら、これで行けるのは当人つまりはその寮部屋の寮生だけです」 「それは安心だ」 「ああ、ありましたありました」  そういうとバークレイはしゃがみ込み、サラの手を取ってファイルに乗せる。 ファイルには、学籍番号・生徒名・顔写真そして魔法陣が1ページに4人づつ載っている。 ちなみに、サラの下にベルネの名前があることから、部屋順なのだろう。
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