プロローグ

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 あの姿を見たにもかかわらず、あれをペットにしたいと言い出す親友は頭のネジがとんでいる。 「ここは逃げるぞ」 「えーっ、何その弱気な発言。ここは戦うしかないでしょ?」  大胆不敵に親友が笑った。 「そうだよ。涼君の言う通り、やるしかないよ」  少年が手を前に差し出す。  ――その時、怪物の触手がこちらにめがけて伸びる。  どうやら、選択の余地は残されてないらしい。  なぜ俺達がこんな状況になっているのかというと、話は数日だけさかのぼる。
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