帝国にようこそ

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北海道のとある町── ルパンは女が運転する高級外車の助手席に乗っていた。 「ここには相変わらず、変な岩が多いなァ」 ルパンは窓から海に見える“奇岩”を眺めて言った。 「あら、以前にも来たことがあるような口振りね」 「まぁね・・・記憶はあまりないんだけど、こうゆう景色にはなぜか見覚えがある」 「なるほど・・・アナタの出身地だったのね」 「それはどうかな」 ルパンは景色から目線を外し、両手を頭の後ろに組みながら言った。 「どうかなってアナタ・・・もしかして自分の生まれた場所を知らないの?」
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