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「どうしてこんなモノを?」
ルパンは、耳にかける紐の部分を指先でクルクルと回し、半開きの目で聞いた。
「アナタがいくらルパン一族の三代目と言っても・・・・・・まだ“建国者”に認められてないとなると、簡単にルートは教えられないのよ、ごめんなさい」
「建・・国者?・・・父は北海道にいると言っていたはずだが、結局は日本をでるのかい?」
「さぁ、どうかしらね」
「どうかしらって・・・僕は前に言ったはずだ、もし嘘だとわかったら」
ルパンはジャケット裏にある、オートマチック式の銃に手を添えた。
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