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「アナタのお父さん・・・『ルパン二世』よ」
その言葉にルパンは酷く驚いた。
持っていた銃を、その場に落とすほどにだ。
降りしきる雨の中、ルパンは落とした銃を拾うためにしゃがみこむ。
「父が・・・まさかどうして・・・」
しゃがんだまま、ルパンは意識をどこか別のところにやり、小声で呟きはじめた。
一年前のあの日──
「たっしゃで暮らせ、息子!!」
その言葉を残し、警官に化けた二世はルパン少年の元から姿を消した。
ルパンは、その二世は『偽者』だと思っていた・・・がしかし、しばらくして──
あれは本当の自分の父なんだと、ルパン少年は知った。
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