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ルパンは立ち上る。
「ものは試しだ、とりあえずはアンタの話を信じてやる・・・だがもしも、それが嘘だと分かった時には」
そう言い、ルパンは銃口を女の額に向ける。
「ええいいわ、私を撃ってくれても」
女はというと、傘を持っていない右手で、銃の標準をしっかりと額の真ん中に合わせ直す。
「フンっ・・・くえない女だね」
ルパンは銃をジャケットの裏にしまった。
「それで?・・・どこに行けば、父に会えるんだ?」
「北海道よ」
「ほ、北海道?」と、ルパンは思わず声を裏返らせた。
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