一通の書状

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メロスはそれを見るや 自分の家を飛び出した。 走った、とにかく走った。 無我夢中になってメロスは走り続けた。 行き先などなかったが そうすることでしか自分の心の底に貯まった 「悲しみ」 という感情を振り払うことができなかったのだ。
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