†始まり†

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それにしても……………まだこんなに明るかったとはな 青年がそう思うのも無理はない。太陽はまだ見上げる位置にある。食事を摂ってから、多く見積もっても1時間程しか経っていないだろう。 それに気付けば、今いる所は先程食事を済ませた広場。足元には食べ残した果物や、種があった。そして青年が立っている傍の木を中心に、円が描いてある。 近寄って見てみると、何かを引きずったみたいな跡だが、これは恐らく自分の足跡。どうやらまんまと罠に嵌まり、何十周と歩かされたようだ。 闇を創り出す? 数メートル先に落ちている水筒を見つけ、近寄りそれを拾う。
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