†始まり†

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かわいらしいピンクの水筒はへこみ、メッキが剥がれている。しかもどうやら、水筒の傍に木の破片が散っている事から考えるに、あの動物にではなく横の木に当たった様だ。 「人間を闇で惑わせることのできる生き物……………。 この森、どうなってんだ」 青年は天を見上げ、不安を口に出す。 太陽は今度こそ確実に、傾き始めていた。
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